秋の風物詩「鈴虫(すずむし)」といえば? 2000円札と源氏物語!?

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*虫が苦手の方のためこの記事では鈴虫(すずむし)の画像はありません。

 

先日、また少し気温が上がった日の夕方、

ビルの植え込みからふと、鈴虫の鳴き声が聞こえてくる事に気づきました。

 

その日は暖かかったので、

完全に忘れていた何とも心地の良い秋の一瞬を感じる事ができましたね。

 

ということで、今回は「鈴虫」について少し書いていこうと思います。

 

たまにはこういうラフな記事もあるんです~。

 

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「鈴虫(すずむし)」

鈴虫とは、ほぼ日本全国に分布している、バッタ目コオロギの仲間である昆虫です。

 

10月~6月頃までの約8か月を土の中で卵として冬を超え夏前に孵化し、

幼虫として活動を始めます。

 

そして、成虫としての活動期間はだいたい8月~10月で、成虫のまま越冬することはできないので、10月に入ると成虫はすべて絶えてしまいます。

 

幼虫から成虫になるまでが約2か月で、成虫として活動する期間も約2か月とその寿命は長くはないです。

 

そして、オスの成虫だけがあの鳴き音を出します。

 

鳴き方は、右の翅にはやすりのような凹凸があり、左の羽にはツメのようなものがついていて、

 

これを正面から見るとハート形のように翅を立て、素早くこすり合わせることであの音を出します。

 

これは求愛行動のひとつでもあり、翅をハート形に開くところなどはおもしろいですね。

 

また、長野県のある村では野生の鈴虫の捕獲を禁じた条例があるということなので、採取目的の際は注意しましょう。(罰則はないみたいですが)

 

 

 

「鈴虫」の鳴き音

鈴虫は、虫の中で鳴き音が一番美しいという人もいるぐらいきれいな音を聞かせてくれます。

 

鳴き音って、「チンチロリン」だったかな?「リーンリーン」だったかな?

 

と考えてしまいますが、鈴虫の鳴き音は「リーンリーン」の方ですね。

 

「チンチロリン」の方は、マツムシといわれる鈴虫の仲間です。童謡『虫のこえ』の歌詞にでてくるので歌ってみるとすぐわかりますよね。

 

あ~おもしろい虫のこえ~ っていうやつです。

 

ちなみに、この『虫のこえ』ですが、文部省唱歌の1つで、文部省唱歌とは、その昔教科書に掲載された童謡などのことをいいます。

 

昔から日本人には虫の鳴き音を聞いて楽しむという文化があったのですね。

 

なお、鈴虫の鳴き音を楽しむという文化は、なんと平安時代にはあったようです。

 

あの有名な紫式部の『源氏物語』に鈴虫に関する記述がありますね。

 

当時は鈴虫とマツムシが区別されていなかったりするので、本当はマツムシかもしれませんが、実際に「すず虫」という記述が見て取れます。

 

鈴虫と日本人は何千年とともにそばで暮らしてきたのですね。

 

鈴虫の鳴く音は、古からの日本の風流であり、日本の音といえますね。

 

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「鈴虫」と聞けば「鈴虫寺」と「2000円札」!?

鈴虫と聞いて思い浮かんだのは、「鈴虫寺」と「2000円札」でした。

 

「鈴虫寺」とは

京都にある華厳寺というお寺のことで、通称「鈴虫寺」と呼ばれており、開運、良縁のご利益があるといわれ、庭園は紅葉の名所としても知られています。

 

その名の通り、一年を通して常に7000~1万匹程度の鈴虫が飼育され展示されていることから「鈴虫寺」と呼ばれるようになりました。鈴虫はガラス張りの窓部分から見ることもできますね。

 

また、この鈴虫寺には名物の「鈴虫説法」というものがあります。

 

お寺の住職がまるで漫談のように軽快におもしろおかしく、わかりやすく説法を聞かせてくれるもので、大人気のスポットとなっています。

 

そして、もう一つ「幸福地蔵」という人気スポットがあります。

 

境内にある日本で唯一(とおっしゃってました)のわらじを履いたお地蔵さんのことで、1つだけ願いを叶えてくれるといわれています。

 

同じ境内で「幸福御守」というお守りを賜って、「幸福地蔵」にお参りをするのですが、

 

お参りをする際には、心の中で願い事を1つと、氏名と住所を唱えるという形です。

 

そうすることで、このわらじを履いた「幸福地蔵」がその1人1人の元に出向いて、願いを叶えてくれるというわけです。

 

わらじを履いているから歩いて家まで来てくれて願いをかなえてくれる。

とんちも利いておもしろいですね。

 

2000円札と源氏物語

一見何のつながりもなさそうな、2000円札と源氏物語と鈴虫。まるで関係なさそうなこの3つが実は見事につながっています。

 

私ももう何年も見ていない2000円札ですが、沖縄サミットと西暦2000年をきっかけに新規で発行された日本の通貨ですね。

 

その表には、右側に沖縄の守礼門が描かれています。

 

そして、裏にはなんと、

左側には「源氏物語絵巻」第三十八帖「鈴虫」その二の絵の一部分に、同帖の詞書(ことばがき)の一部分を重ね合わせたもので、光源氏と冷泉院が描かれ、

 

右側下部には『源氏物語』の作者紫式部が描かれています。

 

見事につながっていますよね!

 

ただし、ここで書かれている詞書は途中で下部分が切れているので、この部分だけで読むことはできません。

 

ちなみに原文はこちらです。

「源氏物語絵巻}第三十八帖「鈴虫」詞書

すヽむし

十五夜のゆふくれに仏のおまへ

に宮おはしてはしちかくなかめ

たまひつヽ念珠したまふわかき

あまきみたち二三人はなたてま

つるとてならすあかつきのおとみつ

のけはひなときこゆさまかはりたる

いとなみにいそきあへるいとあわれな

るにれいのわたりたまひてむしのね

いとしけくみたるヽゆうへかなと

青い部分が2000円札に書かれている部分ですね。

 

もし2000円札を手にすることがあったらぜひ見てみてくださいね。

 

もうすでに10月に入っているので、鈴虫の寿命もあとわずかです。

 

皆さんの周りでも、もし鈴虫の鳴き音が聞こえてきたら、少し耳を澄ませて見てはいかがでしょうか。

 

最近の短い秋に、古の日本の風流を感じてみるのも良いと思いますね。

 

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