
『この人、前と言っていることが違うじゃないか』ということ。
よくありませんか? そして、
『あの人、この前と言っていることがぜんぜん違う』という発言。よく聞きますよね。
この、「前と言ってることが違う」問題は、場合によっては本当に迷惑なときや困るときがあります。
しかし、そもそも人の言うことや考え方というのは変わることが当然でもあり、それが良いことである場合もあります。
今回は、そのあたりについて書いてみますね。
★目次(もくじ)
人間は常に変わり、変化し続けている
人間は、日々意識をしていなくても常に何かを学び、何かを忘れていきますよね。
例えば、新しい商品を買ったら、その商品のことを新しく記憶していきます。また、何か新しい経験をしたら、また新しい知識が記憶されていきますよね。
一方で、急に思い出せなくなる、ど忘れとか、いつの間にか忘れてしまう知識や記憶など。
このように、基本的に人間は生きていくことで、自分の意思に関係なく絶えず変化し続けています。
そして、この変化には、知識、記憶、思考などのすべてが含まれますので、一言で言えば、何もかも変わる可能性があるということですよね。
ですから、人の発言や考え方が、以前と変わることは、いつでも起こりうる可能性が高いわけでして、人の言うことが変わるというのは、むしろ当然と言えますよね。
人の言うことが変わるパターンは2つある
人の言うことが変わる理由は、常に人の何もかもが変化していく可能性があるからということでしたよね。
人の言うことが変わる背景には、
①主に記憶や知識や思考などに変化があって成長した結果として変わる場合
と、
②そもそも何も考えていないようなその場しのぎの場合
の、大きく2つのパターンがあると思っています。
①人として成長した結果の場合
人は生きていく中で、いろいろな体験や知識を得て成長していきます。
今まで持っていなかった知識や考え方を手に入れた結果、あるものに対する、見方や考え方が変わるのは日常でもよく起こっていることですよね。
このように、知識や啓発により、思考力が高まったり、視野が広がったりし、その成長した結果として、以前と言動が変化していくのは当然のことです。
ですので、成長することにより、人の言うことが変わっていくのは、あたりまえのことであると言えますよね。
②特に理由や根拠なく、その場しのぎの発言の場合
こちらの場合は少し迷惑な感じですが、実はなかなか多いパターンではないでしょうか。
その場しのぎで発言するパターンですよね。
何となくその場で思いついたことや、わけのわからないこと、へ理屈などがそうでしょうか。
これは、説明するまでもなく、基本的に発言内容に根拠や理論がないのですから、毎度言うことが変わりますよね。
このように、何も深く考えず、行きあたりばったりで発言しているという場合でも、人の言うことが変わるということがありますよね。
成長した結果として、言うことが変わるのは良いこと
人が言ったことや、主張を変更すると批判を受けることも多いと思います。
しかし、人の言うことが変わる2つのパターンのうち、その1つは成長によって判断や考え方が変わった結果ですよね。
成長によって、以前より広い視野、深い思考で正しい判断ができるようになったと考えることが妥当でしょうから、こうした理由での変更には理解があるべきだと思います。
人が過去に言ったことを変えると、多くの人は盲目的に変更したこと自体を「悪」と感じてしまいがちですが、その理由に注目することが大切だと思いますね。
会社でも学校でも同じですよね。
特に会社では、出世していけば考える視点が経営側に近づいていくはずですから、役職についた人が、一従業員のときの発言とは違うことを言い出すケースも多いですよね。
出世は成長の1つですし、立場が変われば俯瞰する位置も範囲も広がっていくべきですから。
このようなときも、言うことが変わった理由に注目し、本人の成長によるものなのかという点は注目すべきですよね。中には、そうでない人もいますけど・・
人の言うことが変わったときには、まずその理由に注目し、本人の成長があって、言うことが変わったのであるなら、少なくても私は良いことだと思うようにしています。
人は生きていく中で、知識や経験から新しい思考や考え方を手に入れていきますからね。
そして、成長があれば言動に変化があるのは、いわば当然で、これは悪いことではないはずですよね。
また、もし、以前の考え方から変わって、前に言っていたことと違うことを言いたくなったら、自由に言ってしまえば良いと思います。
それは、あなたが成長した証なのですから。全然問題ないですよね。
今回は、そんなことを伝えてみたいと思いました。
それでは~。