フリートーク(放談)

政府や官僚の考える就職氷河期世代への支援策は非効率。予算は起業や新たな雇用創出に使うべき理由

 

現代の重要課題となってきている「就職氷河期世代」の活躍の場が失われている問題。

 

最近のニュースでは、政府として何百億円予算を出すとか、国家公務員や厚労省などの公的機関で採用枠を増やすなどという具体的な話も聞かれるようになりました。

 

しかし私はこのようなことは政府による世論をミスリードするその場しのぎのパフォーマンスであり、実際ほとんど効果がないものと考えています。

 

その理由ついて少し書いていきたいと思います。

 

10人程度の採用で何の問題が解決するのか

厚生労働省では氷河期世代に対して10人程度採用枠を設けることを決めたようです。

 

しかし、氷河期世代で引きこもっている人たちは60万人以上いると推定されているようですので、この数十人の採用枠が実質どれぐらいの救済効果があるものか甚だ疑問に感じます。

 

私にはその場しのぎでとりあえず社会で問題性のある事に対し、いやいや思いつきでやっているようにしか見えませんが実際どんなものなのでしょうか。

 

能力的に上層から採用するという、一般的に行われている採用方法では全く意味がない

そして次の問題は、採用枠を設けて実際に採用するにあたり、どのような選考が行われるのかという点です。

 

これは間違いなく、筆記試験や面接などを通して、優秀であると判断されたいわゆる応募者の中も上層部分の中から採用されていくはずです。

 

ともすれば、そのような優秀な人達は民間企業でも十分通用しているでしょうし、採用されることについてもそれほどハードルは高くない人たちでしょう。

 

そして今回の採用枠について、このような一般的な選考が行わることは間違いないですし、この選考が行われている間は、「氷河期世代」で引きこもっている救済には何の役にも立たないことは明白です。

 

ということで、やはり本当に氷河期世代に手を差し伸べる気があるのか甚だ疑問です。

 

例えば、実際の採用についてはくじや抽選によるものであれば画期的であり、今回の趣旨にも近づき評価もできるのではないかと思います。

 

能力のある氷河期世代が抜けたあとは、下の世代が次ぎ、結局氷河期世代を救済することに全くつながらない

何も考えていない、このような優秀な者と判断したものの中から国家公務員として採用すると負の連鎖はもっと続きます。

 

おそらく倍率何百倍、何千倍を通過して一握りの国家公務員に採用される人はかなり優秀な人だと推測できます。

 

ということは、そのような人は民間企業でも十分採用され得るような人たちであり、また実際に民間企業の要職についている人も多くいるものと考えられます。

 

このような、氷河期世代でありながら要職についている人たちが転職して国家公務員として採用されたとして、その抜けた地位に付く人は同じ氷河期世代でしょうか。

 

いえ、きっとそうではないですよね。

 

要職についていた氷河期世代が抜けたあとを埋めるのはもっと下の世代のはずです。

 

ということで、政府が行う氷河期世代を救済するこのような施策は、

実はただ一握りの優秀な氷河期世代の人を国家公務員として引き抜き、実際には単に氷河期世代の社会での活躍の場をさらに奪っていくという行為になると考えらるのではないかと思うのです。

 

結局引きこもっている氷河期世代には何の影響もない施策であり、やはり政府による一時しのぎのパフォーマンスであるということではないかと思います。

 

政府が予算を決め、官僚は予算を使い切るための施策、自らの出世競争に勝つことだけしか考えていない

政府(国)は予算を決めます。今回も氷河期世代支援のために何百億円という予算を組みました。

 

そして決められた予算を無理やり使い切るのが官僚の仕事ですよね。

 

官僚は基本的に無理やり予算を使い切ることと、自らの出世競争に勝つことしか考えなくて良いですから、

就活で苦労した経験、ましてや実際に氷河期を経験した者は皆無だと考えられます。

 

そして、官僚は収益性のある新規ビジネスなどを考えることもまずありません。

 

こんなぬるま湯状態の人たちが、本当に就職困難に苦しんで、現状満たされない生活を送っている氷河期世代を支援、救済する施策を考えられると誰が想像できるものでしょうか。

 

その結果としてせいぜい考え出されたものが、他の民間企業から優秀な氷河期世代を奪い、引きこもっている氷河期世代には何の影響もない、数十人~数百人の国家公務員の採用枠を増やすというところであったということは想像に難くないと思います。

 

NPOなどを起ち上げて(させて)新たな仕事(雇用)を創出し、そこに氷河期世代の無職を優先的に割り当てる

では、最後に具体的にどのような支援をするべきかという点に触れてみたいと思います。

 

私が考える支援策は、

「優秀または新たな構想をもっている氷河期世代に新規事業や雇用創出のための提案、企画を行ってもらい、それに対して予算を出す」

というものが良いのではと考えます。

 

一握りの採用枠を巡って何千、何万の人の選考のためについやす費用ははっきり言って無駄であり、効率が悪すぎます。

 

であるなら、新たな起業や雇用創出策を集め、NPOなどを起ち上げてもらいその事業に予算を投資するという方がよほど効率的ではないでしょうか。

 

理想は、優秀または(企画提案を持っている)氷河期世代をTOPとして起業してもらい、その企業の採用枠には氷河期世代を優先的に採用するようにする。

 

これであれば、選考試験実施のために何億使うよりも(その費用のほとんどは試験を実施する現役国家公務員の人件費と印刷代などでしょうし、そして希望者の殆どは何の恩恵も受けられない)よっぽど有意義ではないでしょうか。

 

こうすることでそもそも選考する人数自体がかなり絞られ、無駄な人件費等も抑制できるはずです。

 

政府は相変わらずバラマキを決定し、官僚はバラマキに全力を尽くすという古い政治は現代には不要であり、誰かが変えていかなければ行けないものだと思いますね。

 

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