
きっと、誰もが考えるときがある理想の上司像。
いざ自分が、先輩や部長になったときには、どのように振る舞っていこうかなどを考えたりしますよね。
しかし、ふと思いつく「理想の上司像」というのは、実は過去に出会った、あこがれの先輩や尊敬する上司など、他の誰かを見てきたり、影響されたりして作られているイメージではないでしょうか。
そんな他人のイメージを理想の姿として思い浮かべ、これらをそのまま参考にしたところで、あなたはその人ではないですから、実際にはうまくいかないことも多いとは思います。
そして、なぜ自分にはできないのだろうと考えてしまったり。
そこで今回は、自分にとっての「理想の上司像」を見つけるための考え方などについて書いていきたいと思います。
★目次(もくじ)
誰にでもある「理想の上司像」
理想の上司像というものは誰もが持っているものですよね。
特に、上司に恵まれていなかったりすると「こんな人が上司がだったらな~」なんて妄想することも良くありますよね。
冒頭でも書いていますが、おそらく「理想の上司像」と言われて思いつくものは、過去の誰かを見たり、教えられたりして影響を受けた、自分ではない先輩や上司の姿ですよね。
誰もがイメージする「理想の上司像」とは、あくまで自分以外の誰かを思い浮かべるというところで、自分ではない他の誰かの姿であることが多いと考えます。

「理想の上司像」に自分を重ねてもうまくいかない理由
このように、実は「理想の上司像」として思い浮かべるのは、自分ではない他の誰かの姿ですので、もし自分が同じような上司像をイメージして、同じように行動したとしても、うまくいかないことは多いと思います。
なぜなら、その上司像は、あくまでその人であるからこそのものでありますから、他の人が同じことをしたとしても、必ず同じ結果になるとは言えないことは想像ができますよね。
自分ではない、その人が行動したから成り立っている「理想の上司像」を、別人である自分が同じことをしたところで同じ結果は出ませんから、
自分が持っている「理想の上司像」に自分を重ねて行動しても、やはりうまくいかないですよね。
他人の姿をイメージした「理想の上司像」はあまり参考にできない
これまで見てきたように、あなたが持っている「理想の上司像」は、自分ではない他の誰かの姿であり、その「理想の上司像」に自分を重ねて行動してもうまくいかないことは想像できたと思います。
ですので、単に他人の姿をイメージした「理想の上司像」を参考にして、同じように行動するだけでは、あまり意味がないということも認識できますよね。

「良い上司像」は無限。どんな人も「良い上司」になる
それでは、単に「理想の上司像」を目指すだけではなく、何を目指せば良いのかという疑問がありますよね。
おそらく、あなたが目指したいところは、表現が抽象的になってしまいますが、「良い上司像」と表現できるものであると思います。
「理想の上司像」を考えるということは、「良い上司」になりたいという思いもあるはずでしょうから、いわゆる「良い上司」を目指していると考えても問題ないですよね。
特別な考え方がない限り「理想の上司像」=「良い上司」と言えるものだと思います。
そして、「良い上司」というものは決まったパターンがありません。
決まったパターンがないということは、自分専用オリジナルの「良い上司像」が存在するということになります。
例えば、一般的に語られそうな、良い上司の条件として、
・リーダーシップがある
・尊敬できる
・率先垂範ができる
などがあるでしょうか。
しかし、「良い上司」には決まったパターンがないですから、これに当てはまらないからと言って、「良い上司」になれないということは全くありません!
経験上の話にはなりますが、
・リーダーシップがない
→リーダーシップがない人は良い上司になれないのか? そんな事は全くありません!
実際、全然リーダーシップはないけど、逆にそれを武器に、みんなで協力し話し合って作るチームを掲げて、素晴らしいチームを作ったリーダーを知っています。
・尊敬できるところがない
→尊敬できるようなところことがない人は良い上司になれないのか?やっぱりそんなことはありません。
実際、尊敬できるような技術や言動がない人がいましたが、周りのみんなが「手伝ってあげたい。助けてあげたい」と思わず感じてしまうような頼りなさと天然キャラで、やはり素晴らしいチームを作ったのを見たことがあります。
・率先垂範がない
→現代でも率先垂範はリーダーシップの肝の1つですよね。率先垂範ができない人はリーダーに向いていないとよく言われたりしますが、
実際、自分が引っ張り、お手本を見せるというようなことが全くできていない人がいましたが、周りの人を褒めるのがとても上手な人でした。
その結果、周りの人が「しょうがないなー、僕がやっときますよ」的な感じで、結局、チームのみんなが自主的に動いてくれるようなチームに育てたリーダーもいました。
「良い上司」の定義にもよりますが、このように「良い上司」の形に決まりはありません。
ですので、自分の弱点と長所でカバーし合えば、どんな人でも「良い上司」になることは難しいことではないと考えます。
そしてこれは、「あなた専用オリジナル」の「良い上司像」ということになりますから、これがあなたが目指すべき「理想の上司像」であると言えると思います。
あなたが、自分の「理想の上司像」をイメージするときに重要なことは、「自分に合わせた良い上司の形を見つけること」なのです。
ですから、あなたが「理想の上司像」で迷ったときや悩んだときに考えることは、過去のあこがれの先輩や尊敬する上司のイメージではなく、「自分専用オリジナルの上司像」を見つける。
誰もが、これを見つけられれば良い上司」となるはずだと思います。
それでは~