
定期的なイメージで話題になる芸能人の違法薬物所持、使用による逮捕。今回もまた有名女優が逮捕されました。
TVでは一定の擁護する意見と、バッサリと切り捨てる意見に分かれている印象ですが、その中で特に耳に残ったのは
「薬物使用は他の人に被害はないものだからチャンスを与えても良いのでは」
という意見でした。
この意見には大きな違和感を覚えましたので少し書いてみたいと思います。
★目次(もくじ)
違法薬物による逮捕で迷惑がかかる人は山のようにいる
今回は薬物使用、所持だけであって、他人に危害なども加えていないことなどから、
「他の人に被害はないものだからきちんと厳罰を受けた後チャンスを与えても良いのでは」
という意見が出てきたものだと思います。
確かに殴られたり、暴行されたりなど、直接、物理的に被害を負った人はいないのかもしれません。
しかし、間接的に被害を被った人を考えてみると、
・TV局(制作、編集など現場の余計な作業の発生)
・逮捕するために稼働した警察官(警察官の仕事を増やす→余計な税金負担)
・CM等の制作者・スポンサー(CMのお蔵入り、ブランドイメージの毀損)
など、たくさんの人々に迷惑をかけていることは間違いありません。
これだけでも「他人に被害はないもの」というのは全く当てはまらないことと言えると思います。
銃も違法ドラッグも変わらない
それでは「他人に被害はないものだから」という点について、他人に危害を加える程度についても少し考えてみましょう。
私の結論としては、
「銃も違法ドラッグも変わらない」と言えると考えます。
その理由として、
銃は直接的に人に危害を加えることができるのは明確ですよね。一方で違法ドラッグも過剰に摂取すれば人に危害を加えることは間違いありません。
また、銃は所持しているだけで逮捕されますが、違法ドラッグの多くも所持しているだけで逮捕され、その点の違法性についての判断にも差はありません。
このように、銃も違法ドラッグも使う人によっては、簡単に人に危害を加えることができるものという点から、銃も違法ドラッグも特に変わりはないものと考えるわけです。
なお、違法ドラッグについては、他人に使用し性犯罪や窃盗など、他の複数の犯罪を直接引き起こす問題にも直結しますから、
「他人に被害はないもの」という点からみれば、銃より危険性が高いものと言える可能性もありそうです。
「薬物使用は他人に被害はないもの」というのは、
「銃を持っていても撃ってないのだから他人に被害はない」と言っているのと変わらないわけです。
結局は社会の秩序に参加している一員として、社会のルールや法律を遵守できる人物であるのかどうかという点に全てがかかっているものであると思いますね。