
さて今回は、このブログでも人気がある、人事のときの経験から感じた無能な上司シリーズの「無能な上司のあるある」を書いていきたいと思います。
皆さんの周りにもきっとできるように感じるけど実はできない上司は必ずいると思いますから、もしあてはまる人がいたら注意してみてくださいね。
無能な上司(部長・マネージャー)のあるある
無能な上司には様々なパターンがあります。ひと目見て無能とわかるものから、深く洞察しないとわからなかったりするものまで。
ただ、ひと目で無能とわかるものは地球にも人にも優しいので実際にそれほど問題ではありません。誰でもすぐに無能とはっきりわかるからです。
ですのでやっかいなのはひと目では無能とわからないものです。そのような一見するとできる上司に見えるが、実は無能であるというパターンのあるあるをいくつか書いていきたいと思います。
まず1つめは、
礼儀正しい人を勝手に仕事に結びつけてしまい評価してしまう上司
でしょうか。
ハロー効果的な側面もありますが、無意識でこれをしてしまう上司はとても無能といえます。
例えば、あの人は直接関係がない裏側の人にも丁寧に挨拶してたから、世の中のことを良くわかってて、仕事でも伸びるタイプだよね。などと言うマネージャーが実際にいました。
しかし礼儀正しいということは性格の良い人であるとは思いますが、仕事ができるかどうかとは全く別の問題なはずです。
でもそのようなところに思いが届かず、礼儀正しい人や親切な人に勝手に一方的な好感を抱き、直接の関係がない仕事についても、そもそも好意的な視点から入ってしまう。
このような斜めの視点から入ってしまえば、何があっても好意的に判断してしまうし、評価してしまうという無能な上司の典型例の1つだと思います。
次は、
必要以上に女性に甘い上司
でしょうか。
これは男性が上司の場合に本当によくあるパターンだと思います。女性の上司は女性の部下に対しては公明正大である傾向にありますからね。そういった意味では成熟している女性の管理職はもっと増えて行くべきだと思っています。
そしてなぜこのような女性に甘い上司が出来上がるのかについては、はっきりしていることがあります。
1つは、人はやはりかわいい、美しいものに弱いです。これは人間の持って生まれたDNAレベルからの感性なのでどうしようもありません。己を律することができる人が上司でない限りは、女性に甘い無能な上司になる確率は高いです。
バカなマネージャーの中には、
「採用面接では女性は容姿を重視して判断する」
などと公言していた者もいたほどでした。このような上司にあたってしまった場合は外れだったと諦めるしかなさそうです。
そして、女性に甘い上司が出来上がるもう一つのはっきりした理由は、学生時代や若い頃に女性から好かれた経験が少なかったり、もてなかったり、接点がなかったりする人を上司に就けてしまうからです。
いわゆる陰キャラと言いますか、過去に女性から好かれることが少なかったり、持てなかったりした人が上司になると、権力を勘違いして、極端に女性に甘くなったり、セクハラなどを起こすことが多いと私は感じています。
ですので、マネージャーに就ける場合には、自身のことをきちんと律することができるか、または女性に対して必要以上好かれようとしない者かどうかという点はきちん考慮すべき点であると思います。
そして次は
正直に「ごめんなさい」すれば済むと思っている上司
でしょうか。
これはまず前提として、優秀な上司は間違ったことなどがあれば部下に対してでも正直に「すみません」と謝ることができるものです。
なお、世の中の上司の多くは間違っていることに対して正直に謝れない人もいます。この最低限のことができない上司が多いことは事実です(このような上司は論外です)。
しかし、無能な上司は、この正直に謝るということをすればそれでOKと勘違いしており、このような勘違いをしていることはとても多くみられます。
皆さんの周りにもきっといると思います。
仕事が遅れた時、忘れていた時、見落としていたときなどに、正直に「ごめんなさい」とは言うが、その後も同じことを繰り返したり、似たような事例を起こす上司っていますよね。
上司の中には、仕事の中で間違ってしまったことや忘れてしまったことに対しては、きちんと認めて素直に謝まりましょうなどと言う人は多いが、
謝ればそれで済んだこととしてしまっている無能な上司はたくさんいるわけです。
どこかのマネージャーも、見落としていた仕事について、
「役員にごめんなさいしておきました」
などとは言ったが、その後も度々同じようなことを起こしては「ごめんなさいしておきました」を繰り返していました。
はたから見ていると、こんな無能な上司はいないなと思うわけです。
ミスを認めて正直に謝るのは必要なことだけど、そもそもなるべくミスを起こさないように、次は謝らなくても良いようにしてくのが、有能な上司のやることですよね。
そして、最後にもう一つ
忙しかったからと付け加えればフォローできていると思っている上司
これは、無能な上司の代表的な典型例です。
仕事や対応に遅れや見逃しがあったときに、「忙しいからごめんね~」的な雰囲気を醸しちゃう無能な上司のことです。
詳細を語るまでもありませんが、私が見てきた優秀な上司はどれだけ忙しくても、なるべく忙しいという雰囲気を醸すことはしないようにしますし、ましてやそれを理由に何か言い訳をしたりすることはありませんでした。
忙しいけどそれらを機能的に、合理的にこなすことが能力であり、秀でた能力をもっているからこそ、人の上に立つ人材となれるはずですが、なぜか日本の社会にはあまりに無能な上司が多すぎると思うのは私だけではないと思います。
そしてこの忙しさを醸すことを許し管理している上司のチームは、負の連鎖が起きていくことも多いです。
この負の連鎖とは、このような忙しさを理由にし、多少の遅れや確認ミスは何となくしかたないことを容認させている上司のその部下も同じ理由で、仕事の遅れや確認ミスを許容させようとする流れになっていくことです。
上司自身が、忙しいから仕方ないじゃないか、という雰囲気を出して、仕事の遅れや確認ミスを何となく見逃させる風土であれば、当然部下が同じことをしますし、もし同じことをやったとしても誰も注意できないという最悪の循環になっていきます。
上司がやっていることを真似した人がいたとして、一体誰が注意や指摘できるのか。当然誰もそんなことはできませんからね。
日本の社会は早く自立的、客観的思考ができる若い人たちがポストを握っていき、団塊世代から始まっている理由なき悪しき風習、そして団塊ジュニア世代の影響を受けている世代が入れ替わっていかないと、だめになっていく一方だと思いますね。