
N国党首の立花氏が、NHKから議員会館に設置してあるTVの受信料支払いについて訴訟を起こされたとニュースがありました。
いやぁーとてもおもしろい話ですので少し書いてみたいと思います。
★目次(もくじ)
立花氏に勝ち目は・・・ない!
今回の訴訟は立花氏が受信契約を締結した上で、受信料を支払わないことを明言しそのまま支払期限まで支払わなかったことにより、NHKがその支払を求めて訴えたものですので、
この訴訟について、立花氏は100%負けます!
受信契約を締結後の不払いは、単なる債務不履行なので勝ち目はなく、この訴訟は負けることが確定しています。
注目すべき点はその主張!
では、立花氏はなぜ負けるとわかっている裁判をNHKに起こさせたのでしょうか。
そこには当然いくつかの狙いがあると考えられます。
受信料の適正性への問題提起
まず考えられるのは、受信料金価格の設定の適正性と公平負担の公正性について国民に対し疑義を投げかける狙いがあると考えられます。
受信料金は月額1260円~1310円ほどですが、この価格の根拠についてNHKの主張ははっきりしていません。
NHKはこの受信料を年間予算であるかのように消費しており、本当にその中に無駄な費用はないものなのかは大きく疑問を持つところです。
また、公平負担の原則とは言いながら徴収率は80%程度となっており、税金などと違い、支払わなくても(脱税)罰則はありません。
このように現実に支払っている人と支払っていない人が特段合理的な理由もなく共存しており、公平負担の原則についても何か考えるときがきていることを問題提起する狙いがあるものと考えられます。
NHKの存在の適正性への問題提起
これは終戦直後ならいざ知らず、現代において公共放送として本当に役割を全うしているのか、またそもそも公共放送というものが求められているのかという点について深く議論していていくための問題提起の狙いがあるのではと考えられます。
スクランブル化への世論誘導
そして真の狙いはこれであるかもしれません。
NHKは放送法という法律を根拠に、受信料を支払えと権利だけかざして、義務である現代での公共放送の必要性についての深い議論は避け続けています。
議論を避け続ける理由は簡単で、現代では公共放送としての役割を他の民放と差別化できないからです。
ですから、今回のような裁判の中において、NHKは本当に公共放送として必要とされているのかなどの議論を通じ、現代ではNHKは特段に必要とされておらず、民放との差別化もないという点から、
その上でも受信料を支払えと言うなら、それは他の民間の有料チャンネルと変わらないものであり、支払わないからどうぞ映らないようにしてくださいという、スクランブル化というメッセージを公の場で主張していく狙いもあるものと考えられます。
その他内部暴露情報の公表
奥の手としてこの狙いもあるのかもしれません。
裁判になれば、必要な情報や求められた情報は開示していく方向になります。
NHKは株式会社でもないので財務諸表や決算報告書の公表やその内容の監査については民間企業より厳しくないものと考えられます。
そのような伏魔殿であるNHK内の使途不明金やよくわからない予算、公表されては不都合な内容などについて裁判内で必要と認められれば開示することになるわけで、
このような、内部の口外したくないような情報を国民の前に晒すということを、元々NHKの職員であった立花氏は狙っているのかもしれません。
今後どのような情報が飛び出してくるのか、私も楽しみにしながら注視していきたいと思います。