
ニュースで日本の若者の出世意欲が調査国中で最下位ということをやっていました。タイなどと比べると約半分強程度とのこと。
出世意欲が低い理由として調査会社の分析では、
・出世しても給与が上がらないこと
・出世しても権限がなく、待遇が変わらないこと
などが主に考えられるということが説明されていましたが、私はこの理由はほんの一部であり、本当の理由は全く違うと感じました。
そこで今回は、日本の若者の出世意欲が極端に低い本当の理由について書いてみます。
★目次(もくじ)
日本の若者の出世意欲が極端に低い理由
それでは早速、日本の若者の出世意欲が極端に低い理由を考察してみたいと思います。
①仕事とプライベートをきちんと区別し、プライベートを重視するようになった
まず考えられるのはこれだと思います。
私の会社でもそうですが、仕事とプライベートをきっちり区別する若者は間違いなく増えています。
そして、不要な飲み会や休日イベントなどは私用を優先し、堂々と理由を述べて不参加というようなことも多く見られます。
これらの一連の判断は間違いなく『正しい』もので、人は自分の人生の幸福のために一番時間を割くようにするべきですから、私もこれには大賛成です。
人権に配慮とか幸福権などと言いながら、長時間労働をさせるなんて全くはき違えている話です。
このように正しいことを正しく伝えられる若者が増えたのは将来の日本にとって良いことと思います。
②論理的でなく(バカで)無能な上司の姿に共感できるものがない
そしてやはり多い理由としてあるのが、この
『バカで無能な上司に全く共感できるものがない』
というものだと思います。
どの会社でも、自分の上司は、将来の自分の姿に重なって映るはずです。自分が会社で順調に出世していけば現在の上司のポジションになり得ることは容易に想像がつきますからね。
しかし、現在の部長(マネージャー)層のバカで無能さは、団塊世代から続く
『出世するためには能力に関係なくいかに上司に気に入られるか』
という昭和方式の中で育ってきた者たちが多いですから、部下にも同じようなことを求るというようなことはまだまだ平然と行われています。
バカで無能であるのに、上に媚びへつらうことで出世してきたこのような部長層を見て今の若者は究極に冷めているわけです。
ですから、出世するための『媚びへつらい』の理不尽さと無駄さを感じ、出世するためにそれを求めてくるバカで無能な部長層に愛想が付きつつも、会社が変わるか、自然に自分の代になったらこのようなことを改めれば良いと感じるため、
結果として現状での出世意欲は極端に低いとみられてしまうわけです。
その他、無能な上司が出世する理由についてはこちらでも考察しています。

出世意欲を上げるためには、無能な上司の排除が必要
上記で見てきたように、日本の若者は本当に出世意欲が極端に低いわけではなく、現在の日本の会社の出世方式のままであれば、それに従ってまで無理に早く出世したいとは思っていないというところが真実です。
ですから若者の出世意欲を上げるために一番簡単な方法は、
『バカで無能な上司(部長・マネージャー)を排除していくこと』
であるのは間違いありません。
『自分との飲み会に付き合いが悪いあいつは気に入らない』とか
『仕事を定時に終わらせて帰ってしまうあいつは気に入らない』とか
『自分の言いなりにならないあいつは使えない』とか
それって本当に会社の発展のため、利益につながることなんですか?
今の若者は、会社の利益にもならず、上司が自分自身のお気に入りを作るための誘いにはのらなくなったわけですから、昔に比べれば自分自身の考えで的確な判断ができる優秀な人材が増えていると判断できることであると思います。
日本の将来はこのような若者に引っ張っていってもらいたいものですね。