
「言い方が悪い」と反論されたときに、あなたはどう思うのでしょうか。
私は「言い方が悪い」と反論されたときの真意としては、
「私には理解できていない」とか、「私はそもそもあなたに興味がなかったです」
と言うことを、わざわざ言ってくれているのだと思うことにしています。
今回は、私もたびたび苦しめられた「言い方が悪い」と反論されることに、どのような意味が隠れているのかについて書いていきます。
★目次(もくじ)
「言い方が悪い」という反論は「あなたに興味がなかった」ということ
例えば、会話の中で「言い方が悪い」とか「伝え方が悪い」と言う場面では、ほとんどの場合において、正しく意味が伝わっていなかったということであると思います。
自分が正しく意味を理解しておらず、正しい意味を知ったときに
「そういう意味だったのか。言い方が悪いわ~。」
というような感じで使われることが多いのではないでしょうか。
ですから、「自分は正しく理解できていなかった」、
しかし「言い方がもっと良ければ理解できたのに」
という思いを少なからず感じることができる発言でもあります。
ということは、そもそも「正しく理解していなかったよ」とこちらに教えてくれているわけで、別の意味では「私には理解力がなかったよ」とも教えてくれていると言えます。
ただ、もともと真剣に聞いていれば、もし理解できないことがあったとしても、きっとその場で、「それどういう意味なの?」って聞くことになるでしょうから、
結局は「正しく意味を理解していなかった」わけであり、「真剣に話を聞いていなかった」わけでもあり、
この「真剣に話を聞いていなかった」ということは、少なくてもそのときのあなた(その話)には、「興味なかったよ」ということを教えてくれているわけです。
ですから、「言い方が悪い」という発言は、そもそも「あなた(その話)に興味なかったよ」ということから、出てくる言葉というわけですね。
もし誰かに「言い方が悪いよ~」って言ってしまいそうなときには、相手のその発言について真剣に理解しようとしていたのかを、今一度確認してみると良いと思いますね。
たった一言の「言い方が悪いよ~」で、もし好きな人、友達、部下や子供が「あ、自分に興味なかったんだ」って感じてしまったら寂しいですからね。
「興味がない」以外のこともある
「言い方が悪い」と発言する場面では、基本的には「あなたには興味がなかったよ」という真意に変わりはありませんが、
親しい間なのか、はたまた会社の上司と部下など、お互いの関係によって隠されている真意が変わることもあります。
それはいわゆる、
「発言の内容で判断するのではなく、誰の発言かによって判断する」
場合などです。
日本社会では、およそ「誰が発言したかによって判断する」ということは往々に溢れていますよね。
例えば、「社長が言ったことは絶対だ」と平気で言っている人は少なからず存在します。
こういう思考回路が停止した者にありがちですが、人の好き嫌いや損得により、最初から肯定的にとるか否定的にとるのかが決まっていることは良くあります。
このような背景では「言い方が悪い」という反論は、単に「あなたに興味がない」ということではなく、また別の意味と真意が隠されていることがあります。
まぁ、一言で言ってしまえば、
「興味がないだけでなく、嫌いだから何があっても肯定しない」ための1つのワードとして「言い方が悪い」という発言も良くあるということですね。
「言い方が悪い」と反論を受ける背景には、このような立場や関係にある、自分が否定的な人物への反論発言というような側面もあり得るものと言えます。
「発言内容」に注目すれば「言い方」の問題は起きない
このように「言い方が悪い」という反論は、理解ができていなかった者の言い訳にしかすぎず、それをわざわざ自分で喧伝しているところも残念なポイントになっています。
そして、そもそも「誰が発言したかではなく、発言の内容に注目」できていれば、
例え自分が興味がない人であっても、嫌いな人であったとしても、もしその発言内容に理解できないところがあれば、その場ですぐ質問や趣旨を聞き返すことができるはずです。
そうであれば、認識に齟齬があるままで進むことはなく、後で「言い方が悪い」などと反論する場面も起きないはずですからね。
ですので、「誰が発言したかではなく、発言の内容に注目する」ことができていれば、この「言い方が悪い」問題は起きないものであるとも言えると思います。
普段でも、つい何となく「言い方が悪いわ~」とか「伝え方が悪いわ~」など使ってしまいがちですが、その使い方には少し気を付けていきたいところですね。
それでは~。