【退職】人事・法務経験者が解説する「退職届(願)」の書き方【サンプル】

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前回から退職に関することを書いていますので、引き続き今回は、退職届(願)について書いていこうと思います。

 

全然難しいところはないので、サクッと確認していきましょう!

 

前回までの記事はこちら~ ↓↓↓

★【退職】一方的に退職するときの最短期間は2週間。ただし契約の形態によって変わるという話【法律】★

【退職】(一方的に)退職するときの最短期間は2週間。ただし期間の定め(契約期間)の有無で変わるという話【法律】

 

★【退職】退職の理由は不要。伝える義務もない。退職の申し出方法も自由。退職時に知っておきたい知識の話【法律】★

【退職】退職の理由は不要。伝える義務もない。退職の申し出方法も自由。退職時に知っておきたい知識の話【法律】

 

 

「退職届」と「退職願」の違い

退職を希望する際に用意する書面としては「退職届」と「退職願」ですよね。

 

異なるところは、届け出か、願いかの1文字だけです。

 

「退職届」と「退職願」の違いも、この1文字の意味通りと考えれば把握できます。

 

「退職届」とは

「退職する」ということを会社に届け出ることで、内容に瑕疵(間違い)がなければそのまま退職が成立します。

 

一方、

 

「退職願」とは

「退職しようと思いますのでよろしくお願いします」ということで、その後会社が承諾すれば退職が成立するというものです。

 

現実面での一番大きな違いは、

 

「退職届」は提出したら、撤回(退職しますの撤回)はできません

 

一方、

 

「退職願」は提出から、会社側が承諾するまでの間は撤回できる

 

という考え方はできると思います。

 

適性検査LP

 

「退職願」の必要性

私個人の考えではありますが、就業規則など、会社が定めたとおりに対応すれば双方合意の退職になりますので、「退職願」って、別にいらないのかなと思っています。

 

労働契約では、原則として労働者側は憲法と法律で、正社員(有期雇用契約は違うので)であれば、いつでも好きな時に辞める権利が認められていますので、そもそも「退職願」の出番はないとも思いますし。

 

もし無理やり必要性を考えるのであれば、

 

会社に対して、「やめようと思っていますけど良いですか?」って事前に伝えることによって、会社の運営に支障や損害が起きないよう、会社のことを考えて、配慮する

 

とか、

 

有期雇用契約で働いている人が、期間満了前に退職したい際に、「退職願」を提出して、会社側の承諾を得る

 

というような場面が想定できるでしょうか。

 

★無期雇用契約か有期雇用契約かによる「退職」の違いはこちらで書いています★

【退職】(一方的に)退職するときの最短期間は2週間。ただし期間の定め(契約期間)の有無で変わるという話【法律】

 

 

しかし、転職サイトなどを見ると、『退職時は社会人のマナーを守って』とか、『円満退社をするため』には、などばかりが書いてあって、

 

まず、「退職願」を出して辞める時期などを会社と相談しましょう。などと平気で書いてあったりしますよね。

 

これは、転職サイトがクライアントである企業側にとって印象の良い記事を書かなくてはならないという理由があるからだと思います。

 

ですから、転職する側の事を考えての記事ではないので、まず「退職願」を提出しましょうなどと書かれていたら、鵜呑みにしないほうが良いと思いますね。

 

実際、『社会人のマナー』って具体的に何ですか?、『誰が決めているの?』っていう気持ちもありますし、必要以上に完璧な円満退社を目指すことは、そこまで必要なのかなと思ったりします。

 

少し話がずれますが、円満退社を目指す理由としては、『社会人のマナー』っていう良くわからない根拠は置いておいて、

 

おそらく、転職をした際に、転職先の会社から「退職証明書」を求められたときに、提出しなければいけないという点ですよね。

 

この「退職証明書」には、転職先の要望で退職の理由も書いてもらうことが多いと思いますので、そこに余計なことを書かれたりしたら面倒なことになりかねないですから。

 

でも、もし退職した会社が余計なことを書いてきたら、「要求したこと以外は書かないでくれ」って、書き直してもらえば良いので、やはりそこまで必要以上に完璧な円満退社を目指す理由はない気がします。

 

そもそも、会社は「退職証明書」に本人が要求したこと以外のことは書けないですからね。

 

ですので、大きな問題を起こさずに普通に退社すればそれで良いと思います。

 

会社が、自分の都合で定めたのが就業規則であって、その就業規則に、「退職日の何日前までに申し出をすること」と書いているわけですから、そのとおりに、「退職届」を提出すれば、それがベストであるはずですよね。

 

退職する際に、まず「退職願」を提出しましょうという理由は、ないと思いますね。

 

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「退職届(願)」の書き方の解説

退職とは労働(雇用)契約を解約するわけですから、相手への意思表示だけで成立します。

 

ですから、契約の原則でいえば、退職しますと口頭で伝えるだけでも問題はありません。

 

しかし、口頭だけでは、退職が妨害されスムーズに進まなかったり、後日紛争が起きたりした場合に、こちらの言い分を証明できるものが残らないので、

 

書面を作成して、提出することが圧倒的に望ましいということにはなります。

 

ですので、ここでは「退職届」の作成について書いていきます。「退職願」もほぼ同じですので、補足で追記しますね。

 

もし、会社で指定されたフォーマットがあればそれを使用し、ない場合に、下にサンプル画像も入れましたので、こちらを参考に作成してみてください。また、手書きでも印刷でも効力に違いはないのでどちらでも構いません。

 

ただし、マナーにうるさいところは手書きで、という指定があるかもしれませんので、念の為に確認はしておいたほうが良いかもしれませんね。

 

また出ましたね、マナー(笑)。

 

項目として、最低限書く必要があるものは以下の5つです。

 

退職申し出の日付(書面提出の日付)
会社名(代表者宛)
退職するという意思表示
退職日
自分の氏名

 

これらすべてが書かれていないと、「退職届」としては不十分なので注意しましょう。「退職願」の場合は、退職するという意思表示の部分が、お願いする文章に変わるだけです。

 

逆に言えば、この必要なことが書いてあればどんな書き方であっても問題ないです。書き方や形式は契約内容に関係しませんので。

 

書面としては、このような形で書いてあれば問題はないです。

<補足>
① 文書の表題ですね。「退職届」又は「退職願」と中央に大きく書きます。

 

間違っても「辞表」とは書かないようにしましょう。「辞表」とは、会社と雇用関係にない取締役などが書くものです。

 

② 表題から見て、下の位置、右上に提出する日付を入れます。必ず年月日で記入しましょう。西暦でも和暦でも構いません。この日付が退職を申し出た日となります。郵送の場合は発送日で良いと思います。

 

③ 会社名を書きます。省略等せずに正しい表記で書きましょう。そして代表者名を書きます。上司や部長の名前を間違えて書かないようにしましょう。(万が一間違えて書いても効力には変わりはないですが・・)

 

④ 理由は、一身上の都合などで良いと思います。詳しく書く必要はありません。「退職願」の場合は、『退職いたします』の部分を『退職いたしたく、お願い申し上げます』と変更します。

 

また、退職日付は必ず書きます。退職の申し出日から退職日までが、問題のない期間になっているかは確実に確認しましょう。

 

郵送の場合は、民法の到達主義により、相手方に意思表示が到達した日が効力発生日となりますので、発送日から数日余裕をもって計算しておくのか確実です。

 

⑤ 部署と氏名を書きます。氏名を印字する場合は必ず捺印をしておきましょう。

 

一番のおすすめは、氏名部分を直筆にすることです。直筆の署名であれば、それのみで全く問題ないはずなので。

 

ただし、意味のない印鑑至上主義の会社も多いと思いますので、本当は不要ですが、一応見かけ的にそこに捺印をしておけば完璧です。

 

直筆に捺印しておけば、何か言われるようなことは絶対にありません。

 

これで、「退職届」は作成できると思います。

 

 

以上参考になれば幸いです。