
近年になって聞かれるようになってきた「就活ハラスメント」という言葉。
この言葉の意味はダイレクトに発想できるように、就活の際にパワハラや主にセクハラまがいのような言動被害にあうことですよね。
そこで今回は、人事経験者でもある私が「就活ハラスメント」に遭遇した場合の対処、対応方法について考えてみたいと思います。
★目次(もくじ)
人事は人材の墓場とも言われている
現役の人事の人には申し訳ないですが、世の中では人事と総務は人材の墓場などと言われていることは事実です。
理由は、営業部門などで活躍できない人が最後に行き着くとされているところが管理部門であり、その中でも人事や総務となっていることが多いからです。
人事や総務は特別なスキルを身に着けている人を除き、誰がやっても業務内容に大きな差が出ることがあまりありません。
当然、労働法に詳しい人や社会保険等の手続きに精通している人などもいますので、一概にとは言えないものですが、このような理由から人事は人材の墓場などと言われてるわけです。
そんな人材の墓場に所属している人ですから、つい問題行動とは知らずに、気づかずに起こしてしまうということは決して不思議なことでないと私は思います。
ですから皆さんも、この人事の人少し常識ないなとか、おかしいなと感じたときは十分に注意したほうが良いと思います。
人事の人の言うことは、いろいろな意味で鵜呑みに信じちゃだめ!
とは言っておきたいと思います。
就活ハラスメントは絶対許されることではない
就活中の人に対するセクハラに該当する行為が、そのままいわゆるセクハラに該当すると言えるのかは一旦おいておき、このような言動自体は決して許されて良いものではありません。
企業と就職希望者との間にはどうしても企業が優越的な立場であり、就職希望者が弱い立場になります。
この優越的な立場を背景に、性的に関連する言動を行うということは、弱者に対するつけ込み行為でありとても悪質な行為で絶対に許してはいけません。
そして、もしそのような言動をしている人事がいる会社に入ったとしても、そんな人事がいる会社ですから、入ったあとも同様の被害を受け続ける可能性が高いですし、他の従業員も経営層も含めていわゆるコンプライアンスに関心が薄い、もしくはないという言えることは間違いないと思います。
ですから、このような言動をするような会社との関係は理由に関わらず切るようにするべきだと思います。それが最小限の被害であり、将来の被害を防ぐ唯一の対応策でもあるはずです。
もし「就活ハラスメント」を受けたときは
まず、事前の予備知識として、一般的にパワハラやセクハラに該当する行為は、どのような人に対して行っても不法行為となる可能性があります。
ですので、直接雇用関係がなくても、就活生だったとしても、このような行為にあったときには毅然とした態度で「それは不法行為ですからやめてください!」と突っぱねましょう。
しかし何らかの理由で突っぱねることが難しいときもあるかもしれませんし、知らないうちにそのような行為に巻き込まれていたということもあるかもしれません。
そのようなときには、気づいた時点ですぐに関係を断つようにしましょう。
また、どうしても関係を断つことが難しい場合には、同じ社の他の人事に伝えることが良いと思います。できれば女性は、女性の担当者がいればそちらに伝えるほうがより良いでしょう。
伝える場合には、日時と具体的な内容をメモなどをしておき確実にそのような言動があったとわかるようにしておきましょう。
このような人事に限らず、どのような場面でも最低な人はいます。そして確実に存在しています。
しかし後先のことは考えなくても大丈夫です。そんな人がいて、放置している会社が悪いのです。
嫌なことは、毅然とした態度で嫌だと言ってくださいね。