
ゲームで自分が負けた腹いせにゲーム会社を脅迫したとして、40歳の男が逮捕されたというニュースを見かけました。
『いやぁ~、この年になってまで、なんでこんなことをやってしまうんだろうか~??』
などと思った方も多いと思いますが、それはあなたがきちんと正しい知識を身につけていた素晴らしい方だったからです。
このニュースには、日本の教育システムのゆがみが隠されていると私は感じております。
そこで今回は、このようなことが起こるのは日本の教育システムの1つのゆがみの結果であり、学校教育の中で、せめて生活に最低限必要な法律知識の学習機会を設けましょうよ、
という話をしていきたいと思います。
★目次(もくじ)
『なんでこんなバカなことをするの』と思った人は恵まれてきた人
まず、このニュースを見たときにどんな気持ちを持つでしょうか?
『いやぁ~、なんでこんなバカなことするんだろう~??』
などとと思えたなら、それはあなたが社会に出て上手に常識や生活に必要な最低限の法律知識を身に付けられてきたということですから、素晴らしい道であったと言えます。
多くの人は社会に出て初めて生活に必要な最低限の法律知識などを学ぶことが多いと思いますが、世の中にはそのような知識などがなくても普段の生活には何の支障もない環境も存在しているわけでして、
そのような環境で生活していると、一般社会の常識や生活に密着している法律知識を学ぶ機会もないままに年を取っていきます。
そして、今回のような、『なんでそんなことをするの?』
というような事件を起こす人が永遠に生まれていくことになります。
根本は日本の学校教育のゆがみ
では、このような人が生まれるてくることを減らす方法はというと、それは日本の学校教育の改善で対応できるものであるとわかります。
すなわち、現状では社会に出てからしか学ぶ機会がない、
一般常識や生活に最低限必要な法律知識を
学校教育の現場で設け、きちんと教えることで改善できるはずです。
例えば、義務教育時代の教科を思い出してみると、人間が社会に出て生きていくために大きなウェイトを占める、
①働くことに関する知識
・基本的に人は働かないと生活できないということ
・働くにおいては、経営者や労働者という立場があること
・働くことに付随する必須な法律知識(労働基準法など)
②お金を稼ぐことに関する知識
・具体的にお金を稼ぐ方法(労働提供・投資・経営など)
・お金を稼がないと社会では生活できないこと
・お金を稼ぐことに付随する必須な法律知識(民法、所得税法などの税金や、保険など)
③犯罪者とならないようにするための知識
・社会に出れば、当然犯罪を犯すことのない範疇で生活を強いられること
・具体的な犯罪例と罰則の理解
・犯罪を犯した者は、日本社会内での人生においては多くは立ち直れないこと
などのどれも習った記憶はありません。これは私だけでしょうか、いえそうではないと思います。
このような、社会の中で必須であるはずの知識などについては、当然学校教育の中でしっかり教えてべきものであり、
現状このようなことを知ってか知らずか、避けて通っている日本教育には、社会の要求に対してゆがみが存在していると言わざるを得ないところだと思います。
このニュースを見て『ばかだな~』と思えたあなたは、そのような知識をいつの間にか身に付けてきた、”幸せ者”とも言えるのではないかと思いますね。
