
先日とあるビルの一階を歩いていたのですが、壁の一部が窓ガラスだったので外の良い天気が見えました。
そして、何気なく見た窓の外では、夏にしてはやや過ごしやすそうな気持の良い日差しに感じまして、つかの間程度ですがなんとなく眺めていたんです。
そしたら、ふと上の写真のように、落ち葉がくるくる渦巻きのようになって昇りながら回っていました。
何となく、これって「つむじ風?!」と感じましたので、今回は、このふと見つけた「つむじ風」について少し書こうと思います。
★目次(もくじ)
「つむじ風」とは「旋風」
「つむじ」と聞くと何が思い浮かぶでしょうか。頭の渦巻ですかね。
「つむじ風」という言葉の意味は、渦巻状に上にたち昇る風。小規模のものということらしいです。
また、同じ意味を持つ言葉として「旋風」があるそうです。
「旋風」という言葉は、日ごろからときどき聞く機会がありますので、知っていましたが、その意味は「つむじ風」のことだったのですね。
「つむじ風」と「旋風」は実は同じ意味ということです。
「つむじ風」と「竜巻」の違い 2つは全く別のもの
「つむじ風」のことを調べていると、似たものとして「竜巻」という言葉もよく一緒に出てきます。
あるところでは、「つむじ風」は「竜巻」が小規模に起こったもともかれていましたが、となると、「つむじ風」と「竜巻」も同じものということになりますよね。
実際、本当のところはどうなのでしょうか。
「竜巻」とは
渦巻風の規模的に大きいものをいい、その長さは数kmから数十kmに達することもあるそうです。最大風速については100m/秒を超えることもあります。
そして、その渦巻の上空には積乱雲があり、この積乱雲に強く吸い込まれていくような上昇気流が起こっていて渦巻風を発生させています。
このような渦巻風のことを一般的に「竜巻」と呼んでいます。
「竜巻」の特徴は、悪天候などの積乱雲が活発で大雨のときなどに発生するもので、上空から強く吸い込まれるような風が吹くところです。
一方で、
「つむじ風」とは
晴れた日などに太陽の光で熱せられた地表で発生します。直径は数mから数十m程度で「竜巻」に比べたらかなり小規模です。最大風速についても10m/秒ほどが一般的のようです。
実際に私が見たものも、葉っぱや落ち葉がくるくる回りながらふわっと浮いているようなものでしたからね。
このように「つむじ風」の特徴は、晴れた日に地上が熱せられることによる、地上から上昇する風が吹くところです。
また、発生予測についても「竜巻」の方は積乱雲などからある程度予測できますが、「つむじ風」の方は、現状発生予測がほぼ不可能ということらしいです。
「つむじ風」と「竜巻」をこうやって比較してみると、見た目は同じ渦巻風ですが、実は全く別のものであるとわかりますね。
漢字で書くと「飆」「旋風」(つむじかぜ)?!
それでは、「つむじ風」は漢字でどう書くのでしょうか。
実際に調べていくと、いくつかの漢字が見つけられましたが、今までに見たこともない漢字ばかりです。
飄(ヒョウ・つむじかぜ)
飆(ヒョウ・つむじかぜ)
猋(ヒョウ・つむじかぜ)
これらはどれも「つむじかぜ」とか「ヒョウ」と読むそうです。
そして、その中でもまだ一般的なものが「飆」になるのでしょうか(といっても普段見たことはないですが)。
この「飆」の字源は、3匹の犬が疾走する様子とのことらしいです。
そう言われると、疾風のごとく駆け抜ける犬が巻き起こす風が目に浮かぶ気はしますね。
ちなみに、犬が2つだと「㹜(ギン)」と読むそうです。これは犬が噛みあったり、吠えあっている様子とのことですが、普段の生活の中で使う機会は余りなさそうですね。
それでは、今回はこのあたりで~。