
度々話題となるTV番組制作に関するやらせ問題。
やらせが発覚したときには、番組制作関係者や出演者が謝罪などを行い、番組自体が消滅するようなこともあります。
しかし私にはTV番組の制作にやらせがあったとして謝罪する理由がわかりません。
今回はこのTVなどの『やらせ』について、特に問題がないのではと考える理由について書いてきたいと思います。
★目次(もくじ)
TV番組制作には台本がある
TV番組を制作する際には必ず台本が存在するはずで、これには誰も異論はないと思います。
台本には、進行に関することやセリフなどが書かれており、その台本に従って司会などは進行をしていくことになります。
ですから、もともと台本に書いているセリフや言動を起こしているだけという見方もでき、このセリフや言動はあらかじめ決められ仕込まれたものと見ることができます。
あらかじめ決められた事に従って制作、進行されているのがTV番組と言えます。
映像は制作者の任意によって編集されているもの
そしてTV番組の中で流れる映像について見てみると、この映像は制作側で自由に編集されたものです。
ですので、台本などと同じように、完全に制作側の意図に従った内容の映像を流している現実がありますが、これが基本的には問題になることはなく、これについても異論がある人はいないと思います。
TV番組は完全に制作者の意思や意図に従って作られている
ということで、上記で見たように、TV番組は制作者の意思に従って作られた台本があって、映像が流されているわけです。
ということは、完全に制作者の意思や意図に従った内容で作られているものであり、またこれに異論を唱える人はやはりいないものと思います。
やらせは制作者の意思や意図の表現の1つに過ぎない
そしてここで、本題の『やらせ』について見ていきます。
『やらせ』とは、
事前に打ち合わせてなどをし、ある出来事を起こしておきながら、あたかもそれが自然に起きたかのように装っていること
とでも言えばよいでしょうか。
例えば、街頭インタビューと言いながら、あらかじめ用意しておいた人に、あらかじめ決めておいたセリフを言わせる
とか
幻の生物を探しに行こうと言いながら、事前に準備しておいて、あたかもその土地で発見したかのように放送する
ようなことなどはよくあり得ることだと思います。
そしてこのようなことが発覚すると、大問題だとして、番組制作者は謝罪させられたり、最悪番組は消滅したります。
ここでちょっと待ってください!
そもそも番組制作は、100%番組制作者の意思や意図に従った台本(セリフなども)や編集映像で構成されているわけですよね。
ということは、そのためにあらかじめ準備されたキャストに、あらかじめ決められたセリフを言わせる
とか、
そのためにあらかじめ準備した幻の生物を登場させる
というのは、単なる制作側の意思や意図の1つに過ぎないと考えられるものではないでしょうか。
私自身は、TV番組でもニュース報道でさえ、制作者側が完全に任意の内容のものを制作できるわけですから、どんな内容をであったとしても、完全に鵜呑みに信用することはできないものと理解してますので、
例え制作の過程で『やらせ』があったとしても、それは演出の1つに過ぎず、別に問題であるとも思わないというわけです。
ただし虚偽の内容は別
とこのように、私は『やらせ』についても、番組制作側の意思や意図に従った演出などの形の1つに過ぎないと思っていますので、特段問題とは思いません。
しかし、1つだけ問題となる場合があるとしたら、それは『虚偽の内容』です。
例えば、幻の生物を探しに行くような番組で、あらかじめ現地で調達し仕込んでおき、現地で見つけました!
という内容であれば、
現地で調達したものを、現地で見つけましたと言っているだけですから、これは虚偽ではないですし、問題になるような内容でもないはずです。(やり方と言い方は良くないですが嘘ではないですから。しかし実際にはなぜか問題になる。)
しかし、現地で調達し仕込んでおき、今見つけました!
という内容であれば、これは虚偽です。
私としては、このような虚偽の内容については当然問題となると思っています。
TV番組や映像コンテンツは100%制作者の意思や意図に従った内容で作られています。
このような前提を見失うことなく、TVや新聞の内容を鵜呑みに信用することのないように注意していくことが必要だと思いますね。