
例えば、ブログで書かれている作者の感情や感想を綴った記事には著作権があるのでしょうか。
なんて疑問に思ったことはないですか。
そこで今回はブログ初心者の方にもぜひ知っておいてほしい、著作権について書こうと思います。
著作権について、何も知らない人やブログ初心者の方に少しでもお役に立てればと思いますね。
また、初心者向けということで、解説が複雑になりそうなところなどは、サクッと結論だけ書くようこともありますが、ご容赦ください。
★目次(もくじ)
著作権について
それではまず、著作権について少し触れてみます。
根拠となる法律は著作権法ですね。
第2条1項に規定されている「著作物」の定義は以下です。
著作物 とは
思想又は感情を創作的に表現したものであつて、
文芸、学術、美術又は音楽の範囲に属するものをいう
著作物とは、著作権が存在する表現や思想であって、著作権が存在する情報そのもの などと覚えておけば良いと思います。
そして、文化庁HPの「著作物について」では、著作権法で保護される対象は以下の条件をすべて満たす必要があるとされています。
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(1)「思想又は感情」を表現したものであること
→ 単なるデータが除かれます。
(2)思想又は感情を「表現したもの」であること
→ アイデア等が除かれます。
(3)思想又は感情を「創作的」に表現したものであること
→ 他人の作品の単なる模倣が除かれます。
(4)「文芸,学術,美術又は音楽の範囲」に属するものであること
→ 工業製品等が除かれます。
————————————————-
文字だけだとなんとなく難しいかもしれないですね。
簡単に言ってしまえば、感情や感想を綴ったブログ記事には著作権があると考えて問題ないということになります。
そして、著作権のあるブログ記事=著作物というわけですね。
ただし、これは一般的なブログ記事を想定していますから当然例外はあります。
例えば、
何かの商品について説明しているだけのただの説明文や、今日は雨だったので電車ではなくバスで帰った。
など、単なる事実を列挙しただけのものには著作権は発生しません。
ですので、ブログで記事を書く際には自分の気持ちや思ったことを、自分の言葉で書くということを心がけていただければ、自ずと著作権が発生するようになります。
また、著作権というものはその表現や思想が外部に表示されたときに自然発生しているものなので、特に何もしなくても権利は主張できることになります。
ただしこのご時世ですから、後日コピペされ、思わぬ問題が起こったりすることもありますので、最低限公開日などが確認(証明)できるようにしておくなどは考えておいたほうが良いのかもしれませんね。
コピペの場合、客観的に証明できる公開日であれば、公開が早い方をオリジナルと証明する際にとても有効です。
著作権の侵害可能性のある行為例
次はよくやってしまう、著作権侵害の可能性がある行為を見ていこうと思います。
知らずに何となくやってしまうこともあると有りがちですが、著作権の侵害は犯罪行為ですので注意したいところですね。
・ネットで検索し拾った画像を使用する
基本的に画像や写真には著作権がありますので、勝手に使うことは許されていません。
使用するためには、その画像の著作権者の許諾を得ることが必要で、また写真に人物が写っていれば、その人の許諾(肖像権と言われます)も必要です。
ネットで絵検索するような画像の許可を得ることは、現実的にはほぼ無理でしょうから普通は使わないという判断になると思いますね。
イラストや絵も同様です。勝手には使えないと考えて問題ないです。
写真や画像を使いたい場合に、一番良い方法は、自分で撮影することですね。これであれば問題なく、リスクなく使用できると思います。
ただし、撮影禁止の場所であったり、写真の中に人物が写っている場合には使用しないほうが無難であると考えますね。
また、拾った画像をオリジナルと分かりにくくするためにカットしたり編集したりして使用するのも辞めたほうが良いです。
著作権の中には、自分が撮影した写真等を勝手に加工させない権利もありますからね。
使用許諾もしてないのに、さらに勝手に加工までされていたら・・・
どのように感じるものか、簡単に想像はできますよね。
・他のサイトの記事をコピペして使う
ブログ記事も著作物になり得ることは上記で書きました。ですので、この行為は著作権を侵害する可能性がとても高いです。
また、一部であってもやめた方が良いです。一部であってもその部分が著作物と認められば著作権の侵害となりますので。
ただ、同じく上記で書きましたが、単なる商品の説明文などには著作権がない場合もあるので、そのようなものは法的に考えればコピペして使っても問題のないことにはなります。
しかし、おすすめできることではないですよね。
例えば、自分が作った説明文などを全く知らない誰かがコピペして勝手に使用していたらどうですか?
決して気分の良いものではないでしょう。マナーやモラルの問題でしょうか。
余計なトラブルを生むだけですよね。
・新聞、ニュース記事のコピペ
現代ではさすがにいないとは思いますけど。
一般的にニュース記事にも著作権はありますので、コピペなどしたら著作権の侵害となります。これも一部でも同様ですね。
さて、ここまで何となくやりがちだけど、やってはいけない事例を確認してきました。
これらは基本中の基本ですので、覚えておいてくださいね。
ここまで著作権の侵害行為について確認してきましたが、内容が禁止行為ばかりですので、
『そもそも他の人の記事は絶対使えないの?』
『なんか使用できる方法はないの?』
などの疑問がわいてくる人もいると思います。
もちろん、多くはないですし条件が厳しいのですが使用する方法はあります。
長くなりそうですので、続きは次の記事で書いていきたいと思います。
★続きの記事です~★
