いきなりですが、不倫している人、身近にいたりしませんか。
不倫行為そのものは不法行為に当たると思いますが、警察に逮捕される犯罪ではないので、小説やテレビドラマでもおなじみですし、人気もありますからストーリー的にもありがちですよね。
いけないものとわかっていながらも、溺れてしまう、人という生き物の弱さと複雑さがあり、背徳感を感じつつ、逆に燃え上がるようなイメージでしょうか。
そんな身近な不倫ですが、燃え上がるような気持ちとはうらはらに、結局最後には大きな代償を支払うことになるケースが多いことも事実ですよね。
今回は、そんな大きな代償について書いてみたいと思います。
★目次(もくじ)
不倫の代償 慰謝料、日常生活と家庭の崩壊
あくまで一般的な話としてさせていただきます。
例えば良く想定できるケースだと思いますが、不倫している2人のうちどちらからが既婚者で、一方が独身者の場合はどうなるのでしょうか。
今回はわかりやすいように、不倫している者(既婚者Aと独身者D)としておきましょうか。AとDは職場の上司と部下の関係です。
◆慰謝料の請求
もし、既婚者Aの配偶者Bに不倫がバレたとします。
Bは興信所や弁護士に依頼し、不倫の証拠を収集したうえで、Aにその事実をある日突然叩きつけます。
そしてこの後のことを話し合うと思いますが、おそらく様々な不利な条件で離婚を迫られ、Aはその条件をすべて受け入れざるを得ないことになるのではないでしょうか。
当然、BはAに対し慰謝料を請求するという選択肢もありますので、大きな金銭的な負担が課されるようなこともあります。
また、不倫の相手Dのことも把握しているはずなので、同時にDに対しても慰謝料の請求がなされるものと思います。
ある日突然、Bの代理人弁護士から内容証明郵便で慰謝料請求の通知が来るのですね。
もうここまで来たら逃げ場はありません。例えこの内容証明郵便を無視したとしても、争いが法廷に持ち込まれるですからね。
もし当事者であったなら、まずは誠意をもって対応するしか道がないと思います。
そして、慰謝料の額ですが、これとあらかじめ決められているものではなく、不倫期間やそれまでの経緯などを元に試算されます。
過去の判例から、ある程度の相場感は決まっているので興味のある方は調べてみるとわかると思います。ざっと最低でも数百万~程度が一般的ですね。
◆日常生活と家庭の崩壊
また、慰謝料などの金銭、財産的な喪失だけでなく、既婚者が不倫していた場合には、その配偶者からは離婚されることも多いと思います。
その際に慰謝料を支払うことと、子供がいる場合には養育費の負担や親権にも不利に働くことがあります。
また勤めている会社に知られることも少なくありません。
不倫については、あくまで個人のプライベートの問題ということで、業務時間内に不倫が行われていたなどの懲戒対象となるような理由がない限り処分を行わない会社もあったりします。
しかし不倫が会社に知られた場合の多くは、会社から懲戒処分を受けたり、会社からのイメージが悪くなり業務に影響が出たり、精神的な圧迫に耐えられず、結局は退職に追い込まれるケースが多いものです。
実際に私の会社では、不倫行為について、会社の社会的信用を貶めかねない行為だとして
退職勧奨→自主退職
というケースはいくつかありました。
今まで築いてきた、社会的地位や信用が一瞬で消滅するようなことがありますよね。
その後は人生の崩壊
不倫をしたことで、金銭、財産、社会的地位や信用などを失い、何とか精算した後はどうなのでしょうか。
まず、仕事は探せば別の何かがあるとは思いますし、一応仕事があればお金を稼ぐことはできますよね。
しかし、同じ家庭はもう二度と戻ってこない です。
ふいに思い出す、幸せだった、楽しかったあの頃はもう戻ってはこない。
そんなことを繰り返し、心は崩壊していきます。これきっかけにうつ病になる人も少なくないです。
しかし、他人はもちろん、事情を知っている家族や友人も同情はしてくれません。
こうなってから、初めて自分の間違った行為をどれだけ悔やんでも終わりはないのです。
不倫というものは、中には幸せを掴む方もいるとは思いますが、結局最後には誰も幸せにならないことも少なくないと思います。
私が見てきたものも、結局、一体誰が幸せになったといえるのかわからないものでした。1人も幸せになったように見えた人はいません。
不倫で失敗した人の言葉で強く印象に残っているものがあります。
『何事もない、普通の生活が一番幸せだった』
不倫をしてしまうのか踏みとどまれるのかは、一人一人のモラルや良心に委ねられています。
愛しているはずの笑顔を絶対に忘れず、間違わないように強い心をもって、ずっと生きていきたいものですね。