
今でもときどき聞かれることがある、フィッシング詐欺などのネット詐欺への対応方法。
何年も前に爆発的に流行ったフィッシング詐欺ですが、現在では形を変えて、大手ネット企業のHPをほぼ再現するなど手口も巧妙になってきていますよね。
そこで今回は、ネット詐欺にあわないためのポイントと安心できるための考え方について書いていきます。
★目次(もくじ)
ネット詐欺の主な例
現代でも一般的に見られるのは以下のようなものだと思います。
ワンクリック詐欺・・・広告をクリックしたら突然請求画面等が表示され料金を請求する
フィッシング詐欺・・・偽メールや偽HPなどを通じて個人情報を盗む
ブランド通販詐欺・・・ブランド品などを他社より安く購入できように見せお金を振り込ませ音信不通になる
情報商材詐欺・・・誰でも儲かるなどとして役に立たないもしくはどこにでもある情報を販売
特に最近のフィッシング詐欺は、大手ネット企業のHPなどを、見分けがつかないほどに巧妙に作られたりしていて、パッと見では普通に騙されてしまうようなものも多くなってきています。
また、ワンクリック詐欺はアダルトサイトなどではまだまだ見られると思います。アダルトサイトを閲覧していたという後ろめたさなどの心情を巧みに利用した振り込め詐欺の1つですね。
ネット詐欺への対応は無視が最善
それでは、実際にネット詐欺にあいそうな場面では、どのように対応するのが良いのでしょうか。またその理由について見ていきましょう。
ワンクリック詐欺
まず、ワンクリック詐欺の場合ですが、いきなり
『金銭を請求する画面に切り替わったり』
『会員登録されましたのでお支払いください』
などのページが表示されることになると思います。
一瞬びっくりしますが、これらの表示はすべて無視してページ内には一切触れずに、ブラウザの✕ボタンを押して閉じてしまい、その後は無視で問題ありません。
無視で問題ない理由としては、何らかの取引をする場合には必ず契約が成立している必要があります。
しかし、このワンクリック詐欺の方法では、詐欺を仕掛けている方が一方的に請求画面を表示しているだけにすぎず、両者の間には適正に契約が成立しません。
ですので、契約が成立していない以上、お金を支払う必要もまったくありませんので、無視したからといって不利になったり、何かの問題に巻き込まれることもありません。
フィッシング詐欺
フィッシング詐欺の場合も、送られてくる偽メールなどを無視しておけば何も問題はありません。
逆に気をつけたいこととして、
・偽メール内のURL等をクリックしないこと
・偽メール内のファイル等をDLしないこと
・安易に個人情報等を入力しないこと
などがあります。
偽メール等を無視するだけで、一切の被害を防ぐことができますので、自分が使っているサイトや企業からメールなどが来ていて、個人情報の入力や確認事項を迫られた場合には、
まず、それが本物のメールであるかを慎重にしっかり確認することが重要になります。少しでも不安があれば、当該業者のサポートにメールについて確認することが得策ですね。
ブランド通販詐欺
これも実際に引っかかった人を見たことがありますが、ブランド品の通販で他の業者よりもかなり低価格で販売していることが特徴ですね。
特に、知識が未熟な若い女性層を狙っているような品揃えも特徴ですので、若い女性の方は注意してほしいと思います。
このブランド通販詐欺を見抜くポイントとしては、
・どのブランド品も一律に低価格で販売している
・支払い方法が先払い、もしくはカードのみ
・『特定商取引法に関する表記』がない、もしくは表記の情報がデタラメ
などがあります。
特に、ネット上で買物をする場合には、必ず『特定商取引法に関する表記』というページを確認する癖をつけましょう。また、表示されている情報が正しいものか検索をしてみましょう。
この表記は、特定商取引法という法律で定められているものですので、どのような通販ショップにも必ずなければならないものです。
ですので、このページが見当たらない通販ショップはかなり危険性が高いことにもなります。
このように少しでも怪しいと感じたショップは、やはり無視することが最善ですね。
情報商材詐欺
これも、永遠になくならないものでしょうか。
情報商材の商品は情報そのものであるという性質上、どの程度で詐欺といえるものなのか難しい側面があります。
ですので、そもそもの話をしてしまえば、このようなものは購入しない、もしくは全く役に立たない情報であっても納得する、という決意を持って判断する必要があると思います。
そして、あらかじめその情報商材が詐欺であるかどうか判断できるようなポイントもありませんので、事前に注意することもなかなか難しいところです。
情報商材にはこのようなリスクが有ることをまずは知っておいてほしいと思います。
また、情報商材をネット上で購入した場合は、いわゆるクーリングオフの対象にもなりませんし、返品特約と言って、購入ページなどで、
『この商品は購入後の返品はできません』などの表記がある場合(ほとんどの通販ショップにはあります』には、購入者都合の返品(返金)はできないことになっています。
ですので、ダメ元で購入する程度であれば良いと思いますが、今すぐ助けがほしいとか、藁にもすがるような思いで何とかしたいなどと考え購入するぐらいなら、無視することも最善になり得ると思います。
後悔しないように気をつけたいものですね。
以上、ネット詐欺にあいそうなときは『無視』すれば問題ないですし、むしろ『無視』に限るという本質もあります。
この記事が参考になれば幸いですね。