
最近話をした中から、今回は面接する側についての本質の話をしてみたいと思います。
私は正直面接をするのも受けるのも嫌いです。
過去面接をした回数は1,000件以上経験しており、お互いのために短い時間でなるべく効率良くできるように意識してきた結果、現状は5分、3つ程度の質問で相手の性格や考え方等の本性をだいたい把握できるようになりました。
ということで、今回はさまざまな人にも話をしてきた面接する側について、その本質とポイントとなる質問の考え方について書いてみます。
★目次(もくじ)
面接(をする)の目的本質は?相手を知るため?なぜ?
なかなか面接の本質を忘れてしまっている人が多い印象を受けてきましたが、面接の本質は
『相手の人となり、本当の性格、思考などの本性』
などを把握することですよね。
そしてまたまた忘れてしまっている人が多い、
『なぜ把握したいのか?』
については、一緒に働くこととなる人を知りたいというような回答が多いと思いますが、それは十分ではなく、重要なことは将来の『組織にとって』プラスになれる人かどうかを本質的とらえる必要があります。
自分のために素直で従順な人を喜んで採用してしまうような人は、逆にその人自身が組織に貢献できない方向性となっている可能性がありますのでこの点は注意しましょう。
面接は基本5分間の3つ程度の質問で十分
核心ですが、短い時間で見抜くためには3つの質問の内容がすべてです。そして、その内容についての考え方と流れとしては、
・あらかじめ用意した質問はしない(無駄)
・会話の中でする質問を決めていく(メモをとる)
・相手の熱量が高かったり、低かったりするところを特に注目する
・その中から自分が知りたい部分につながる内容を3つ程度の質問で深堀りする
・話の内容、また全体感と質問への回答の整合性が乱れていないかを確認
↓
・結果判断
各部詳細な説明は省きますが、イメージとしてはこのようなものとなります。
また、逆に長々とやっている人は、まず質問内容が違っていても、深部では同じような内容を訊いている可能性が高い、もしくは自分の期待する回答を引き出そうとしているので、一度自分自身に対し、自分の質問をしてみて振り返ってみるとよく理解できると思います。
1つだけ面接時間が長いほうが良いケースがある
ここまで短時間での面接の話をしてきましたが、実はある1つの場面だけは、長い時間の面接でも意味が出る場合があります。
それはズバリ、
『不採用が確定している』
場面です。
面接開始早々に残念ながら不採用が決まってしまうようなケースはそれなりに多いです。これは実際に会って話をしてみないと人となりがわからないためなくなることはありません。
しかし応募者はわざわざ時間を作り準備をして臨みますので、数分の面接で終わり結果不採用だった場合には、きちんと判断してくれたのだろうかなど不満を募らせることがあります。
こういった余計な問題やもやもやを発生させないための単純な方法として、不採用と決まっても関係のない話などでそれなりの面接時間をとり、面接自体ある程度納得のいくような体裁をとるようにすることがあります。
これは結果がネガティブであれば、起こったことすべてがネガティブに感じられる人間の習性のようなもののフォローですね。
逆に採用が決まった場面では、即刻切り上げた方が応募者にとって良い印象に働くケースが多いです。
このように俯瞰して考えられると面接する側もそうですが、応募者側も面接の中での話の流れなどから状況が見えてきたり、考えられるようになると思いますね。