
電車通勤をする、多くの男性の心配の種と言えば「痴漢冤罪」ではないでしょうか。
私が企業法務をしていた時にも、たびたび「痴漢冤罪」にあった場合のベストな方法について聞かれたこともあったものです。
そもそも痴漢をする者がいなければ「痴漢冤罪」もないわけですが、そのような輩はなくならないですよね。
また一方で、でっち上げの「痴漢冤罪」で慰謝料商法をするような輩の話も聞いたことがあります。
そこで今回は、「痴漢冤罪」の避け方ともし「痴漢冤罪」にあってしまった場合の考え方、冤罪にあいやすい人の特徴について書いていきたいと思います。
★目次(もくじ)
痴漢冤罪の防ぎ方
それでは、最初に痴漢冤罪の防ぎ方について考えていきましょう。
痴漢同様、痴漢冤罪が起こりやすのは満員電車であると思いますので、冤罪の防ぐ方法として考えられるのは、『両手ともに塞いでおく』ということに尽きると思います。
私の場合は、必ず片手でつり革を掴み、もう片手はスマホを持つようにしています。
満員過ぎてつり革をつかめないときは、まず片手で何でもいいので頭より上部にある近くの鉄製のポールなどを掴み、もう片方の手はかばんを持ち、男性との間にかばんを持ってくるようにしています。
とにかく痴漢冤罪を防ぐためには、手を開けずに、両手で何かを掴んでいることが最も重要だと思いますね。
そして、万が一痴漢を疑われたときでも、両手がふさがっている状況であれば、痴漢をしていないということが証明しやすくはなります。
痴漢冤罪にあった場合 考え方と対処方法
しかし、世の中自分が考えているだけでは事故は防げません。ある日突然「痴漢冤罪」に巻き込まれるということも残念ながらあり得ます。
ここではもし「痴漢冤罪」にあってしまったら、どのように考えて対処すれば良いのかを書いてみたいと思います。
「痴漢」を疑われ、それが「痴漢冤罪」と確信できる場合には、まず毅然とした態度をとることが重要です。
と同時にスマホでその時の会話などを録音し保存しておきます。のちに相手側の証言の矛盾を発見したりできるなど役に立つ可能性があります。
スマホがない場合は、すべての会話のメモを取っておくのも良いと思います。
間違っても、おどおどしたりあせって適当なことを口走っては逆効果ですから、「痴漢冤罪」にあったら、まず落ち着いて冷静に対応します。決して感情的になってはいけません。
また、その場から逃げるという選択肢もありますが、失敗した場合に状況がとても不利になり、実質「痴漢冤罪」を証明することが困難になりますので、その点は理解しておきましょう。
そして、相手からいろいろなことを言われると思いますが、まず相手に何が起こっていたかを説明させ、言われたことをしっかり聞いて確認しつつ、自分はやっていないことを冷静に淡々と回答することが最善です。
駅員室にも同行し、警察が来ると思いますが、冷静に淡々と自分はやっていないことを回答していきましょう。
そして、スマホの会話録音や会話メモも警察に開示し、冤罪発生時からの会話の中で相手側の発言内容に矛盾などがないか確認していきましょう。
再度書きますが、決して感情的になったり、嘘をつくことは絶対に避けましょう。結果的に不利にしかなりませんからね。
「痴漢冤罪」にあった場合の考え方と対処方法をまとめると、
・感情的にならず落ち着き毅然と対応し会話を録音する。録音できない場合はメモ。
↓
・先に相手に何が起こったのか説明させる
↓
・自分の状況と相手の説明に矛盾等がないかしっかり確認しつつやっていないと正々堂々と回答しつづける
という流れになると考えます。
とにかく正々堂々としてその場で対処する以外に良い方法はありません。
痴漢冤罪の標的になりやすい人の特徴
ここでは、痴漢冤罪の標的になりやすい人の特徴について考えてみたいと思います。
人は見ためで印象が大きく変わりますから、どうしても冤罪に巻き込まれやすい人とそうでない人は存在すると思います。
やはり「痴漢冤罪」にあいやすい人は以下のような特徴があると思います。
・おとなしそうに見える
・挙動不審、落ち着きがない、キョロキョロしている
・身だしなみが整っていない
・体が大きくない
・姿勢が悪い
「痴漢冤罪」は勘違いもあると思いますが、慰謝料商法も多いでしょうから、標的を決めるにあたり、このような見た目や容姿などから判断しているということは十分考えられますので、いつも注意しておきたいところだと思いますね。
痴漢冤罪から確実に身を守る方法
最後にまとめとして、「痴漢冤罪」から身を守る方法について見ておきましょう。
この「痴漢冤罪」ですが、実は確実に身を守る方法は1つしかありません。
それは、「痴漢」を疑われないこと だけです。
「痴漢冤罪」にあってしまったら、そこから確実に身を守る方法はないわけです。
ですから、「痴漢冤罪」にあった場合の対処方法よりも、まずは「痴漢冤罪」にあわないように、日ごろから細心の注意を払っておくことが重要であり、唯一の身を守る方法なのです。
この記事が参考になれば幸いです。